武道用刀剣専門店 池田美術

2020.01.09

刀のサイズに注意して下さい

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何度かご利用いただいたお客様から、嬉しそうな声で電話が入ってきました。

 

 「刀匠に作刀をお願いしていたものが出来上がってきたので、拵の作成をしてもらいたい。

 

バリューセットでお願いします。」との事でした。

 

「はい。結構ですよ。お刀のサイズはどんな大きさですか?」と聞くと、結構大きく立派なサイズでした。

 

「そのサイズだとバリューセットは無理ですね。」と言うとちょっとがっかりモードに伝わってきました。

 

バリューセットは、既成部品を多用することで何とかあの金額を維持している

 

ものなので、逆を言えば、通常サイズの企画を外れた大きな刀には融通がききません。

 

 特にネックとなるのは、鞘です。

 

 基本的に替鞘を使用するので、身幅や反りに大きく制約を受けます。

 

 詳しくは、ホームページの諸工作、のバリューセットのところに書いていますが、

 

標準的なサイズを超えると合う鞘がなくなってしまいます。

 

 すると、基本音的には本歌で職人さんに1から作ってもらわなければなくなります。

 

結構高額になります。

 

 大きな刀は、金具的にも問題は出ます。

 

 現代金具の縁の基本的なサイズは40から41ミリ、42ミリを超えると、

 

数はぐっと少なくなって、43ミリを超える物は、極一部となります。

 

 私が、拵えを作るときに提案する場合は、元身幅に対して、+1センチ程度の縁が

 

望ましいと話をしています。

 

 これは、うちでお願いしている職人さんと話し合った結果ですが、

 

茎と縁の間の部分に木部が十分入

 

って、なお且つ、縁と鞘の太さがあまり変わらず、

 

自然な感じに作るには、これ位の余裕が望ましいと言う事です。

 

 もちろん、ギリギリで良ければ、例えば、縁と元身幅の差が8ミリでも作れる可能性は大です。

(重ねでダメに成る事もあるには有りますが)

 

 しかし、居合や試斬で使用する事を前提に考えると十分な強度も考えたいですね。

 

 

 本題に戻りますが、とりあえずお客様から、お刀を送って頂いて、どの位の拵なら幾らぐらいで出来るか見積もることと、成りました。

 

 

 標準的な現代金具から言うと、身幅は、31~32㎜程度に抑えるのが無難です。

 

 

 大きな刀は、金具代等他の所でお金がかかる事も考えて注文された方が良いですね。

 


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