居合はすり込み?
私の所属する、居合団体の納会も怪我人無く無事終了して、今年の居合も一区切りがつきました。
ただ、今年の納会では、形を間違える人間が何人も出て、ちょっといけません。
講評で苦言を呈さずにはいられませんでした。
私は、居合はすり込みだと考えています。
咄嗟の一大事に、考えるまでも無く、自然と身体が動くようになるまで、すり込んで、初めてその技を身に着けたと言えるのだと思っています。
私のやる居合の流派は、形の数が非常に少ないです。
端的に言ってしまえば、想定している場面は、
1.歩行中、正面から来た相手がいきなり斬りつけてくる。
2.歩行中、右から敵が斬りかかってきた。
3. 歩行中、左から敵が斬りかかってきた。
4.歩行中、後ろから敵が斬りかかってきた。
5. 正面直前の距離にいた敵がいきなり斬りつけようとしてきた。
6.前後を敵に挟まれてしまった。
7.左右を敵に挟まれてしまった。
8.周囲を敵に取り囲まれた。
パターンとしてはこの八つだけです。至ってシンプルそのものです。
ただ、シンプルなものは、ごまかしが利きにくいです。
複雑な形の方がごまかしが入ります。
僅か八つのパターンですが、それぞれの形をその場に応じて組み合わせれば、殆どの場合に適用出来ると思います。
私等、そもそも、そんなに胆の据わった人間ではありませんから、咄嗟にそれ程分別を持って対応する等、そもそも無理な話です。
それなら、条件反射の様に成るまで、すり込むしか無いのだと思っています。
納会など、皆の見つめる中での演武は、やはり緊張が走ります。
ただ、緊張しても、身体は、自然と同じ動きをしてしまう様、また一年、仲間と稽古に励みたいと思います。
次は、正月三日に、大阪は谷町九丁目の、生國魂神社での奉納演武で、一年が始まります。
少し、出し物を考えます。
開業してから、いろんな新商品も開発してきました。
ちょっと無い色の下緒を作ってみました。