武道用刀剣専門店 池田美術

2019.02.16

Q8、居合は、実戦で役に立つでしょうか。

A8、「実戦」ですか・・・。 もし、本当の戦争での「白兵戦」や

、「真っ暗闇で、いきなり出 てくる敵ゲリラ兵に対する戦い」を

意味するのなら、私たちが練 習している流派の居合は、まさにその為

のものとして作られてい るので、絶対に役に立ちます。

 

しかし、おそらく、そういう意味ではないのでしょう。

たぶん「ストリート ファイト」的なことをいっているのだと思 います。

それならば、「直接には、役に立たない」と考えた方が いいでしょう。 

 

もう少し詳しく言うと、居合が役に立つと言うことは、「いざ という場面で、日本刀を持っている」

ということですね。確か に、その場面で、日本刀を持っていれば、相当強いでしょうね。

 

しかし、私たちは、普段日本刀を腰にさして、うろうろして いるわけではありませんよね。

そういう意味で、「居合は、実戦 では役に立たない」といっているのです。

 

「役に立つ場面が 極 めて少ない」という方が正確でしょうか。 あえて役に立つ場面を考えるなら、

「家に刃物を持った泥棒が 忍び込んできた。枕元には、真剣がある」こういう場面ですね。

 

このときでも、本当に居合の技を使ったら、「過剰防衛」になりかねません。

というのは、(どの流派でも同じでしょうが)居 合の技は、「必殺」のものであって、

「相手を傷つけるだけ」と か、「相手を脅かすだけ」というものではないからです。

 

ただ、「直接には」役に立たないのであって、「間接的」には 実に役に立つ と思います。

つまり、居合の練習の中で身につけ た、「真っ直ぐに振り下ろす技術」「手首のスナップ」

「打撃の瞬 間における手の内(の締め方)」などは、そのまま「棒」を 扱うときに役に立ちます。

 

(それに、棒は どこにでもあります からね) また、組太刀を練習していると、間合いの取り方も身に

つき ます。この点でも、居合は役に立つでしょう。

 

ところで、居合には 「できるだけ抜かない。抜かないで勝つ」 という根本発想があります。

その意味からすると、「その様な状況に入り込まない」というのが、一番「居合の実践」なのでしょうね。

 

要するに、 ストリートファイトの場合、 居合は「直接には役に立たない」が、「間接的には役に立つ」。

しかし、「その様な事態になるのを前もって避ける」方が も っとも居合の精神を実践している。

その意味で、私は、「居合は、実戦に役に立つ」と考えていま す。


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