武道用刀剣専門店 池田美術

2017.05.22

Q4 真剣を操作するのは、危険ではありませんか?

A4
作法をきちんと守り、気を引き締めて基本に忠実に操刀する限り、
安全です。
 
日本刀は非常によく切れます。
 
「あっ、しまった」と思ったと きには、ざっくりと切っています。
私は、その様に危険なものを 安全に扱う方法の一つとして、「作法」があると、考えています。 
 
もう少し正確に言うと、「作法の役割の一つは、日本刀の持つ 危険性をコントロールすることだ」と、思っています。
 
作法を 単 に形式的なものにすぎない と考えるのは間違いです。
 
「刀を抜い たり、振ったりしているときだけが大事なのであって、それしか稽古しない」というのでは、いけません。
 
常々、作法を守り、完全に自分の動きに同化してしまわねばならないでしょう。
 
少なくとも、指をとばしたり、膝を切ったりしたくないのなら、そうした方が良いでしょう。 では、作法さえ守っておけば絶対に安全なのかというと、そう ではありません。
 
基本ができていないにも拘わらず、高度な技をおこなったり、 また、実力以上に早く抜こうとしたりすると、やはり危険です。
 
基本に忠実に、そして実力をしっかりと固めながら練習することが、
安全につながります。
 
さらに、気を引き締めて練習することも、絶対に必要なことです。
 
真剣を扱い始めたときは、緊張しているので、基本どうりきちんと操刀しています。
 
ですが、少し慣れてくると、「ああ、こんなものか」と思い始めます。
その時が一番危ないのです。気が緩み、基本を外した動き方をし始めます。
 
たとえば、切っ先がきちんと鞘の中に入ったことを確認しないで、何となく感覚だけで納刀したりなど。
 
何度もそういう納刀をしていると、ある時ざっくり切ってしまうのです。
 
抜刀の時でも同じです。抜けるようになってくると、充分抜刀しない内に鞘離れさせようとし、結局、鞘を割り、自分の手も切ってしまうのです。
 
要するに、「日本刀は危険なものだ」ということを、絶対に忘れてはいけません。
 
だからこそ、作法を守り、気を引き締めて練習する必要があるのです。
 
基本をしっかり練習しなければならないのです。
 
そうする限りで、安全だといえます。
 

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